都市の生態機能 明石市を視察して
7月8日から9日にかけて、企画総務委員会で明石市を視察した。 実は2018年にも福祉保健委員会で訪れており、今回で2度目になる。 視察目的はシティプロモーション。 とはいえ、あの元明石市長は有名だ。現在は国会議員を務めている。 実は前回の視察と今回の視察はつながっている。前回のテーマは「子育てしやすいまち」で、これは明石市というより当時の明石市長自身のウリだった。 2018年の視察の時、市長本人が福祉保健委員会の前で最初に20分ほど熱弁をふるってくれたのを覚えている。 要するに、明石を大阪への通勤圏として若い住民を呼び込み、家を建てさせて子育てさせる、という発想だった。 理屈は逆で、子育てしやすいまちにすれば、大阪からの通勤圏である明石は大阪・神戸より家が安く買え、家が持てて子育てしやすくなる、というロジックだ。 大袈裟に言えば、子育て行政サービスに全振りしたようなものだと思えばいい。 ただしその一方で、道路予算やインフラ事業費は削られ、一悶着あったという。子育てしやすいとしても、インフラ予算が脆弱だと災害時はどうなるのか、と当時から気になっていた。 それから8年後、実際に明石市を訪ねてみて感じたのは、「ああ、そういうことね」という妙な納得感だった。 8年前の市長の言いっぷりから想像すると、市内に住宅地が広がり若い住民が増えていく一方で、道路整備は追いつかず不便ではないかと思っていた。 しかし今回目にしたのは、あれからマンションが相当増えたという光景だった。もちろんタワマンではなく、駅の近くによくあるタイプのマンションだ。8年前はまだ駅近くにも空き地が残っていたが、今はそこがマンションで埋まっているような印象を受けた。 これなら新たな道路の延伸も必要ないのかもしれない。今どきはマンションか、縦に積めば解決するということか。 なお、固定資産税は23区では不均衡が出ないよう再配分される仕組みのため、区独自の街づくりの効果が税収に現れにくいのは残念な点だ。 市役所の前は海が広がり、少し先には明石海峡大橋、その先に淡路島が見える。前回2018年の視察時は台風が接近し外は雨だったため、この景色は見られなかった。